Q:「ジプシー・キャラバン」のみどころは?
A:まずは音楽。好きか嫌いかは分かれるところだと思うけど、力強くてとても魅力的。
そして彼らの人生そのものといっていいその音楽を通じて、日本人には馴染みのないジプシーの生き様に少しだけ近づけること。
もちろん、ジプシーといってもいろいろだけれど、その「いろいろだ」という当たり前のことに気づくことが大事だと思う。
ツアーのメンバーに「アントニオ・エル・ピパ・フラメンコ・アンサンブルズ」というフラメンコの人たちがいるのだけど、このアントニオという男性について、セビージャでフラメンコ修行をしている知人の日本人男性に聞いてみた。
2回ほどコンサートに行ったことがあるそうだが、セビージャで一人でコンサートホールで踊れるというのは一流の証だそう。
彼曰く、おばさまに絶大な人気で全盛期の杉良太郎を彷彿させるとのこと…!
「フラメンコだと、今でも、いい踊りやカンテ、ギターには、「オーレ ヒターノ」とか、「ヒターノ プーロ」って掛け声をかけるよ。ヒターノっていうのは、ほめ言葉になってます。」
一方で、毎日ゴミ箱を漁っているヒターノもいる、と。ヒターノといっても様々だからね。とその知人のアンへリート(とフラメンコのときは名乗っている日本人)は言っていた。
そうだよな、様々だよな。
でも知らないものって一括りにして見たり、偏見や理想を押し付けたりしてしまいませんか。例えばインド人がサリー着てないとがっかりするとか、メキシコ人にはソンブレロをかぶっててほしいとか(笑)。あとは田舎では牧歌的な暮らしを営んでてほしいとか。自分は”何でもある都会”を享受しておきながら田舎には”何にもないのが逆に豊かだ”みたいな理想を押し付ける…あ、話がそれましたね。
巷では眼鏡をかけて観る3Dが人気ですが、この映画はそういったアトラクション的要素はありません。ただ見終わったら少しだけ世の中を色眼鏡なしで見れるようになるかもしれませんよ。
※ヒターノとはスペイン語でジプシーのこと。