二三日前、シラトリさんに一冊の本を頂く。
「百聞は一見をしのぐ!?
〜視覚に障害がある人との言葉による美術鑑賞ハンドブック〜」
この本の中にシラトリさんも文章を寄せていて、その全文はこちら。
シラトリさんは「ミュージアムアクセスグループ MAR(Museum Approach and Releasing)」の中心メンバーで、視覚障害者の美術鑑賞の第一人者としても活躍している。この本の中でシラトリさんは視覚障害者(シラトリさん的に言えば盲人)の美術鑑賞の本質についてこう語っている。
「作品を目の前にして、僕は何かを感じたいのです。知識やデータではない、もっと情緒的なものを含んだ、知的な感情を感じたいのです。(一部抜粋)」
知識やデータではない、もっと情緒的なものを含んだ、知的な感情を感じたい・・・かぁ。いい言葉だなぁ。それって、店を通じて僕が表現したいことと全く一緒なんだよな。飲食業というマニュアル化された狭い世界(知識やデータ)ではなく、僕や働いてくれているスタッフ個人個人とお客さんの繋がりから生まれるマジックが一番面白い。僕がこのブログで(書かれた人の迷惑も顧みず)個人名を出しまくっているのは
「その人のおもしろさ=店の面白さ」
だと信じて疑わないからだ。
そして料理(フジオやタグチの場合コーヒー)の技術や知識なんてその面白さを表現するためのひとつの道具でしかない。そんなものは使いこなせて当然のことなのだ。きっとシラトリさんだって同じことを言うはずだ。マッサージは目的ではなく手段なんだと。