9月14日 曇り、雨、きれいな満月

朝、6時に起きる。父と母はもうすでに起きており、コーヒーを煎れていた。

今日は3人で福島県に行く日だ。

8月26日のブログで「スタッフとして働いてほしい人がいるが、交渉中でまだ名前は明かせない」と書いた。その後もメールや電話で話を進めてはきたが、「やっぱ直接話をしなきゃ」と思い、日時を調整してきた。何日か前に父に「そういうわけで福島に行ってくる」と伝えると、昨夜急に「俺ら(父、母)も行く」と言い出した。「夫婦で休みだし、ケンの用事の間はどっかで観光してるから。それにお前の運転じゃ危なっかしくって」と父。「そんな子供じゃないんだから一人で行けるよ!」と言いかけたが、片道3時間はかかりそうだし、たまには3人で小旅行もいいかと思い、連れて行ってもらうことに。

 

郡山あたりで電話が鳴る。タイ料理のときの同僚のアヤからだ。

「ブログ見たよ。いよいよ果実酒漬けるんだって」

アヤは5年くらい前に高円寺で飲み屋を開業し(彼女当時25歳くらいじゃなかったかな、確か。そう考えると凄い!)、そこで果実酒を出していたため相談に乗ってもらっていたのだ。「リンゴはね、ブランデーで漬けると早く漬かるよ。そのときに、味出しで砂糖を少しと、クローブ、シナモンも一緒に漬けると風味がぐっと増すからやってみて」だって。うぅ・・・やっぱ違うなぁ。経験値が高くて言葉に説得力がある。「いっぱい失敗していろいろやってみるのがいちばん」とも。がんばろ。

なんか最近いろいろな人にいろいろなアドバイスをもらうようになった。いや、正確に言うと僕のほうから「恥も外聞もなく」どんどん聞くようにしている。やろうとしているのはたかだか小さなトラットリアだが、1軒の店をやるってのは本当にいろいろな知識が求められる。ラッキーなことに僕には結構いろいろな種類の職業の友人がいて、独立開業している人も結構多い。実際に彼らのアドバイスには本当に助けられているなぁ。

 

福島までは道も空いていて、予定通り3時間で着く。

追分は7月末に実家に帰った後、福島駅の近くのホテルでフロントの仕事をしている。英語力を生かせる面白い仕事らしく、充実しているのが顔に出ている。3時間近く、喫茶店で話す。僕が退職してからのこと。物件探しのこと。店がどこまですすんでいるのか。働いてもらえるとしたらどんなことを担当してほしいか。水戸のワンルームマンションの家賃の相場。どのくらい給料を払えそうか。片や実家から通えるホテルのフロント。片や1度は行ったことがあるとはいえ(7月に俺とフジオと追分で日帰り水戸ツアーをした)知り合いがほとんどいない土地の始まってもいない店。勝ち目がないのはよくわかっているが、絶対充実した時間が過ごせるという確信だけを頼りに、出来るだけのことを話す。

「ホテルの仕事は年内の契約だから水戸に行けるとしてもその後になります。でも働いてみたいです。」

との答え。確約はできない。でも来てもらえるかもしれない。年内はフジオと亜紀とでなんとかしよう。何より大切なのは人なのだ。

行った甲斐があったかな。

 

オープニングのスタッフをどう確保するかは本当に重要な問題だ。僕みたいに地方にUターンして店を出す場合は特に。こっちでじっくり探すことも考えたが、できれば一緒に働いたことのある信頼できる人と一緒にやりたかった。僕とフジオと追分はお互いの仕事の仕方も特徴も知っている。それぞれが得意分野があり、できないこともカバーできる。いつか、彼らは独立していってしまうかもしれないが、それはそれで仕方ないし、そのくらいの気持ちで働いてほしい。

 

父達と合流すると、車の中にはものすごい量の果物。全部果実酒用。

「いや、安かったから、つい。」と父

ついってあんた、ちと買いすぎじゃ?白桃、黄桃、プルーン、りんご、ラフランス、梨。値段を聞くと確かに安い。くる途中も直売所がたくさんあって、福島って本当に果物王国だな。明日、全部漬けなきゃ。

 

帰りは多少混んでいたが、7時前には着く。途中ものすごく大きな月が見えた。仕事が終わって帰ってきていた妹も誘って一緒に焼肉を食べに行く。焼肉なんて何年ぶりだろう。父はさすがに運転で疲れたらしく、ビールい1杯でいい気分になっていた。カウンターでやっていた「平成教育委員会?」を見るでもなく見て、時間制限もないのにものすごい勢いで食べた。変な一日だった。