9月27日 晴れ/曇り

いつも通りコーヒーを煎れ、今日が最終勤務日の亜紀を送り出す。こんなぎりぎりまで仕事をしてもらって申し訳ないけど、11月からの収入は保証されていない。少しでも多くお金を残すために「僕が1ヶ月間で住むところと店舗物件を探し、亜紀が働く」という作戦を立てたが、結果として上手くいったようだ。

 

娘を保育園に送り、吉祥寺へ。

 

お昼はCafe Montanaでランチ。MontanaはPeppermint Cafeの系列で、僕が働いている当時お世話になったマサユキさんとたっちんが働いている。店に入るなりマサユキさん・・・、

「おまえブラックバード水戸ってどこの(暴走)族の名前かと思ったよ!」

「ブログ本にするつもりだろ?タイトルは『晴れのち曇り、時々・・・水戸』だろ!」

「ううっ、うっ・・・」ぬまた。

 

 

Peppermint Cafeに初めて行ったのは21歳の時で、僕はまだ大学生だった。その日は雨が降っていて、ひどく雷が鳴っていた。季節は6月で湿度が高く蒸し暑い、典型的な東京の梅雨の夜だった。店の中では当時大好きだった(もちろん今でも大好き)MUTEBEATの「After the Rain」がかかっていた。お香とスパイスと賑やかな店内。誰と行ったか何を食べたかはさっぱり覚えていないのにその曲が流れていた5分くらいの事ははっきりと覚えてる。

そしてその2ヶ月後、僕はペパで働く事になったのだ。

当時、マサユキさん、たっちんと今水戸でいろいろお世話になっているヒロさんもペパで働いていて、僕のちょうど5歳年上の彼ら3人とペパのマスターにはいろいろな事を教わった。みんな大の音楽好き、映画好き。生きていく上で必要な事はこの2年間で学んだと言ったらちょっと言い過ぎだけど(笑)、かなりそれに近いものがある。そして20代の時に素敵な30代、40代の大人に囲まれて過ごせた事で、その後の人生をかなり明確に思い描くことが出来た。要は「好きな事をして楽しくしてれば老けない」そして「それがいかに幸せなことか」というシンプルな事実。

結局4年間お世話になってペパを退職し、D&Dに入って1年半後。初めて上に立つプレッシャー、長時間労働のキツさに「退職しようかと思っている」ことをマサユキさんに相談すると一言

「相変わらず甘ったれだね。子供も生まれたばかりなのに、なんでもっと踏ん張れないの?」

そう、この一言。結局その後の2年半、何があっても踏ん張って来れたのは(家族のため、子供のためというのも大きいけど)そう言われて悔しかったからだ。そしていつか認めてもらえるようにがんばろうと。ぜったい独立するんだと。今でもマサユキさんに会うとちょっとだけ緊張する。それでも何かあると必ず相談しに行ってしまう。今日も、出来上がった図面を見てもらって、いろいろとアドバイスをいただく。現実的で、ぴしゃりと的を得たアドバイス。

 

いつも馬鹿な事言ってふざけているように見えて、誰よりもスタッフの事を考えてくれている。本当に、頭が上がらない。

 

それにしても完璧なネーミングだと思ってたのに、よりによって族の名前って。ひどい。ひどすぎるから爆笑しちゃったけど。

僕の地元の族は「光國会」って名前だったけど。