9月27日

朝、起きれない。
早起き出来たらくろばね朝市とワシントン祭りに行こうと思っていたけど、疲れは思いのほかヒドく、結局12時すぎまで寝てしまう。

でも今日は予定がある。
「土祭(ヒジサイ)」を見に益子まで行くのだ。

本当はだらだらしていたかったんだけれど、アキがもの凄く行きたがったのと、日野さんに頂いたガイドブックに書かれた馬場さん(スターネット代表/土祭総合プロデューサー)の言葉に感化されたためだ。

12年前、東京から益子へ移り住み、スターネットをはじめた。
それまでは東京でデザインの仕事をしていたので、『どうしてその決心がついたのか』といまだによく聞かれる。それは、いままで身を置いていた社会に未来が見えなくなり、危機は、よりいっそう深まっていくように思えたからだった。そしてもうその解決は無いのではないか、といった失望感も後押ししての判断だった。
本来、どの仕事も、土地の気候や風土に培われたものであった。人々は素材を自然から受け、それを上手に利用して、その土地で暮らしをしていた。しかし経済や効率ばかりを優先する現代社会は、地域の暮らしや文化をあっという間にのみ込み、世界は均一化してしまったのである。
そんな時に訪れた益子は、民芸運動を育んだ豊かな風土も健在で、昔ながらに焼き物や農業が盛んにおこなわれていた。それまでいろいろな場所を訪ねてみたが、やっとたどり着いた、桃源郷。やり直しには、理想的な所だった。

(中略)

そしてとうとう昨年の経済危機でグローバリズムは破綻し、ひとつの時代が終わろうとしている。それではどこへ向かっていくのかといえば、その答えは遠くにあるものではなく、足下を深く見つめることで得られるのではないだろうか。
長い時間の中で熟成されてきた、風土に根付いた暮らしは崩壊寸前だが、その知恵や技術を学び、今のものとして再生出来れば、地域も世界も持続可能になるのではないかと思っている。
この秋の『土祭』は、まさしく未来へのアプローチ。『土』をテーマに、益子の風土を深く見つめ、美しく健康的でローカルな暮らしを願っての企てである。

もしかしたら、僕が探している答えのヒントがここにあるのかもしれないと。

水戸から車で1時間。
益子に着いたのは15時すぎ。

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至る所に竹と白い布で作られた「土祭」ののぼりが。

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これも町中に置かれたオリジナルキャラ「ヒジクン」の置物。一つずつかたちが違う。

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歩いていると遠くに何やら写真が。

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近づくと超巨大な写真と「土祭」の文字。

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これも。昔の益子の写真のようだ。

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どことなく力強さを感じる。意志の強さとも言うべきか。

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会場本部の表札ですら凛としている。

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ワークショップなどが行われるテントも竹と白い布で作られている徹底ぶり。

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ヒジクンがいっぱい。怖い。

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夜更けになると、夕焼けバーの松明に火が灯される。

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夕焼けバーの横には土で作られたステージが。圧巻。今日は神楽。

僕らは入場パスポート¥500×大人2人を払っただけで、結局あまりお金は使わなかったけど、たくさんのお土産を心の中にもらえた。

益子にまた来よう。
次はスターネットにも行ってみよう。

スターネットという一軒の店から生まれた新しいチカラ。
アキが、「なんか、昔の、神様を祭る祭りみたいだね」と言ったけど、本当にそうだ。そして、馬場さんがデザイナーだから出来た祭りでもあると思う。全てに通じる意志を持たせるのにデザインがこんなに有効な力を発揮するなんて。上っ面じゃない、悩んで、考えて、すっと降りてきたような簡潔さ、力強さがこの祭りにはある。ボランティアの方達の表情にもそれが現れている。

ナガオカさん、「ぜひ見に来て欲しい祭りがあります」と言っていた意味がよーく分かりましたよ。

「土祭」は来週の日曜日、10月4日まで。

その答えは遠くにあるものではなく、足下を深く見つめることで得られるのではないだろうか。