8日目
7:00
明日の午後には飛行機でミラノに出発だから、実質シチリア滞在最終日。
朝、早起きしたアキがメルカート(市場)で買って来たパニーノが絶品!「魚屋の兄ちゃんが食べてたのが凄いおいしそうで、『それどこで買えるの?』って聞いたら腕引っ張って連れってってくれたんだよ。しかもその場で塊から生ハムスライスして、バゲットガリガリ切った中に入れてくれたの!」とやや興奮気味に話す。「パンに関しては圧倒的に日本の方が美味い」と感じていた僕だが、このパンはパリッとしていてなかなかのもの。生ハムは超薄切りが5枚も入っていて、香りも口当たりも文句無し!これで¥250くらい。いい国だなぁ、イタリアって。生ハムって本当に美味いなぁ。
blackbirdは「魚介と野菜だけ」でやろうと思っていたけど、そこに固執しなくてもいいかもしれない。美味い生ハムが探せたら塊で仕入れて、こんな風に目の前でスライスして出せたらいいな。ベーコンもパンチェッタも自家製で美味いのが作れたらそこから始めてみよう。幸い茨城にはいい豚がいっぱいいるし。
10:00
アルキメデ広場(P.zza Archimede)からバスに乗ってシラクーサ駅付近のバス乗り場まで行く。この前の反省を踏まえて、明日の空港行きのバスに確実に乗るために時刻表をチェックする。出発前からガイドブック等で「バスや列車は旅行者には優しくない」という情報は得ていたが、本当にそうだ。しかも明日は飛行機で、乗り遅れたらそれで終わり。この前みたいにシラクーサに戻ってくるわけにはいかないのだ。
11:00
またバスに乗って考古学公園(7日目地図の左上辺り)まで行く。ずいぶんバスにも乗れるようになってきた。少しずつだけど、成長しているのだ。僕も簡単な挨拶や、買い物の文句なんか言えるようになってきたし。それにしても凄く暑いく、半袖でもいいくらい。
バスを降りると八百屋があり、美味そうなフルーツが並んでいる。どれもつやつやしていて美味そう。特にトマト!
11:30
考古学公園に到着。ギリシャ時代の劇場らしいが、本当にきれい。天気も良く、ちょっと海から離れているから空気も乾いていて気持ちがいい。この劇場で今でも年に何回か古代劇やロックコンサート(!?)が行われているらしい。ちょっとフジロックのグリーンステージを思い出す。
13:30
腹が減っていたが、なかなか昼飯にありつけない。このままだとランチタイムが終わってしまう・・・。もしそうなったらこの国ではまともなご飯は夕食までお預けになることになる。あきらめかけた時に「Trattoria」の看板が!入口の横に女の人が座っていて、「まだ大丈夫?」と聞くとすんなり入れてくれる。20席程度の店内には女性のおまわりさんが1人。絵に描いたような「Trattoria」の雰囲気にちょっと興奮する。こういうところにも来たかったんだ。
ビールとアンティパストミスト、パスタポモドーロとパスタシラクザーナを注文する。ビールは良く冷えていて実に美味い。アンティパストも予想通り(笑)皿からはみ出している。でも美味い。びっくりしたのはパスタ。なんと茹でてオイルを絡めた麺の上に温めたソースをかけただけの「喫茶店スタイル」。今でもこういう店がまれにあるというのは聞いていたけど、本当にあるんだ。パスタポモドーロはその名の通りどこまでも「トマト!」な味。一緒に出てきたチーズはパルミジャーノほどコクがなく意外とあっさりしていて実によく合う。うまいなぁ、これ。パスタシラクザーナはペースト状にしたドライトマトとアンチョビのソースにフレッシュのペパーミントが入ったこれまでに食べたことの無いもの。でもこれも美味かった!トッピングのパン粉がまたいいアクセントになって、素朴なんだけど深い味。
食べはじめる頃には店内はすっかり満席に近い状態に。近所のおじちゃんのグループが何組かと、老夫婦。雰囲気も凄く良くてたまたま入ったけどラッキーだったな。
16:00
そのまま歩いてオルティージャへ戻ることに。結構距離はあるけど、歩くと結構面白いことがあるものだ。明後日の万聖節に合わせて、島は今日から5日間お祭りらしい。夕暮れ時になって街が電飾に彩られていく。僕らが行ったのは18:00前で、まだ人も全然出てなかったから一通りみて一度宿に帰る。今日もずいぶん歩いて、足が痛い。
19:30
昨日のお昼に入れなかったオステリア ダ マリアーノへ。上手い具合にテラスが空いている。やっぱりテラスは気を使わなくていいからラク。とりあえずハウスワインの白を注文。軽く飲みやすい、いかにもシチリアらしいワイン。飲んでると注文してないのに勝手にコースが始まっている。もう今日は流れに任せよう。オステリアだし、目ん玉飛び出るくらい高くはつかないだろう。
1品目「自家製リコッタチーズとガーリックトースト」ふんわり生暖かいリコッタは自家製で、トッピングの砕いたピスタチオがいいアクセントに。あっさりとしているがコクがあり凄くバランスがいい。
2品目は前菜の盛り合わせ。シチリアに来たら絶対食べたいと思っていた「カポナータ(野菜のトマト煮込み)」がある!うまい。他も凄くあっさりしているけど、それぞれの素材のおいしさがくっきりわかるように調理されている感じ。
3品目はパスタ。最初に娘に「トマトソースのペンネ」を持ってきてくれる。特別注文しなくてもこういうことが出来るっていいな。そしてこのトマトソースが絶品。茹で上げたペンネに絡めただけだろうけど、その分シンプルでトマトのおいしさが凝縮されている感じ。
僕のところにはパスタシラクーサ。ペースト状にしたドライトマトのソースに香ばしく焼き上げたパン粉を上からかけたもの。昼のトラットリアでも食べたけど、シンプルでとても美味しい。
アキのところには「リコッタチーズとバジリコのペンネ」。煮詰めた生クリームに湯で上げたペンネ、リコッタチーズ、バジリコのペースト、パルミジャーノ(かそれと同等のコクをもつチーズ)を入れて一気に仕上げたもの(たぶん)。トッピングの細かくないパン粉と砕いたナッツがほどよい食感でとても美味しい。
今までならセコンド(メイン料理)はパスしてきたが、今日は調子もいいし、なにより凄くおいしいからシェアで「スズキのグリル」を注文。これも大当たり。塩、レモン、イタリアンパセリだけで食べるどうしようもなくシンプルな料理だけど、身はふっくらとして柔らかく塩加減も絶妙。イメージ通りの「これぞイタリア料理!」という1皿。
最後に胡麻のおせんべいみたいなものとショウガの砂糖漬け、マルサラ酒が登場。どれも体に良さそうで、マルサラは養命酒のような味で、一気飲み。
最後の最後で当たりのレストランに行けたことで大満足。いい余韻のまま旅の終わりを迎えられそう。



















