9日目

8:00

今日でシラクーサを離れ、ミラノへ。

朝、またメルカートで生ハムのパニーノを買ってきて(一度ハマると何度でも食べたがる僕)白ぶどうとbarでテイクアウトしたカプチーノで朝食。

アキはゲストノートに想いを綴っている。本当にほんの何日かだけど、思い入れの固まりみたいな部屋。

9:00

Akiさんから電話。「収穫したブドウを絞りにシラクーサの近くまで来ていて11時頃そっちに寄れそうだから」とのこと。僕 らのミスでソリッキャータまでたどり着けなかったのに、そのことを凄く気に病んでくれていて申し訳ない。でもフランクに会える最後の機会。凄くうれしい。

11:00

宿の近くのBarでAkiさん達と再会。お土産にフランクの作ったワイン「Rosso di Contadino」をいただく。フランクは、イタリア語/フランス語/英語/ベルギー語(母国語)/ドイツ語を理解し、ワイン業界では「自然派ワインの奇才」と呼ばれているらしい。でも本人は至って物静かで雰囲気のある人。僕もつたない英語で他愛のないことを話す。フランクが以前大阪に住んでいて、某アウトドアショップで働いていたこと。カヤックが大好きでよく四国に遊びに行っていたこと。シチリアの交通事情の悪さ。彼の英語はとても流暢で分かりやすかったにもかかわらず、僕は相づちをうつくらいしか出来ない(かろうじて意味は通じた)。もう少し、気の効いたことが言えなくてもせめてもう一言言葉が出てきたらよかったのになぁ。ワインの蘊蓄はわからないにしてもせめてもう少し質問出来たらよかったのになぁとつくづく思う。でも会えて良かった。フランクとAkiさんの手は今さっき潰してきたであろうブドウの汁で紅く染まっていた。いつかエトナ山を訪れよう。

12:00

エンゾに鍵を渡しに行く。エンゾはものすごく寂しがってくれて、「また是非来いよ」と言ってくれる。エンゾがいるならまたシラクーサに来てもいいな。ドアもずいぶん上手に開けられるようになったし。

13:00

無事、バスに乗れる。この国ではバスに乗ることすらままならないのだ。流れる景色が感傷を誘う。本当にいろいろなことがあった。きっと僕の今後の人生にこれ以上無い影響を及ぼしてくれるんだろう。

14:00

カターニア空港に無事到着。格安航空券のeasyjetで一路ミラノへ。飛行機から見たエトナ山はとても大きく、フランクとAkiさんがあの麓の厳しい自然の中ワインを作っていると思うとなんとも言えない気分になる。そしてちょうど見えた夕焼けがあまりにもきれいで、アキは写真を何枚も何枚も撮っていた。

17:00

ミラノ、マルペンサ国際空港に到着するとあまりの寒さにびっくりする。そりゃそうか、沖縄から北海道に来たようなものだ。雨が降っていてよけいに寒い。プルマン(高速バス)でミラノ市街地へ。

18:00

ミラノ中央駅到着。より激しく雨が降っていて寒いし荷物は重いし、娘は寝てるし最悪。バスの中でアキがフィンランド人の紳士と英語で話をしている。紳士はミラノに住む娘に会いにきたらしい。馬鹿みたいな言い方だけど、旅っていいなと思う。お互いに単なる暇つぶしかもしれないけど、横に座ったたった何分かを共有する。その後連絡先を交換したりもしないのも分かってるけど、「Have a nice trip! Good luck!」と言い合う。それだけだけど、なんかいい。

19:30

初日と同じホテルにチェックインして、初日に食べに行ったピッツェエリアに行くが満席。しかも45分待ちだそう。やっぱり美味しいところはどこでも流行るのだ。仕方ないから適当に歩いて近くにあったピッツェリアに入る。なんと言うかテキトーな感じ。

22:00

移動に疲れて寝る。