アップがだいぶ遅くなりました。おなじみ、センセイによる水戸芸レポートです。
原稿はちょっと前にいただいておりまして、すでにギャラプレッソ(ギャラとして提供されるエスプレッソ。造語byセンセイ)はご堪能いただいてます。

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ハインツ・ホリガーと仲間たち―スイス・チェンバー・ソロイスツ
(水戸芸術館コンサートホールATM)

オーボエの巨匠ハインツ・ホリガーさんと、同郷スイスの腕利きの室内楽仲間スイス・チェンバー・ソロイスツのメンバーとの室内楽コンサート。オーボエ、フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの様々な編成の室内楽が演奏されました。
作曲家でもあり、現代音楽も得意とするホリガーさんらしく、特殊奏法も聞かれるような現代音楽の曲(ほとんどが2000年代の作曲)がたくさん演奏されましたが、最初と最後にはベートーヴェンとモーツァルトの名曲が見事に演奏され、現代音楽が好きな方も、現代音楽に馴染みのない方も大満足の演奏会だったと思います。

モーツァルト:ピアノ・ソナタ全曲演奏会 第5回(全6回)
(水戸芸術館コンサートホールATM)

モーツァルトのピアノ・ソナタ全曲演奏会の第5回演奏会。演奏はピアニストの野平一郎さん。一昨年から年2回の全6回で、モーツァルトのピアノ・ソナタの全曲を作曲年代順に取り上げるコンサートで、ピアノ・ソナタだけでなく、変奏曲や小品も取り上げられています。
今回は、前半が野平さんのソロで、後半はピアニストの東誠三さんを迎えて2台ピアノの作品が演奏されました。
3月6日に最終回の第6回があり、最晩年の名作が演奏されることになっています。こちらも聴き逃せません。

ニュー・イヤー・コンサート 2010 浪漫紀行
-音の詩人 ショパンとシューマンを訪ねて-
(水戸芸術館コンサートホールATM)

毎年恒例の水戸芸術館ニュー・イヤー・コンサート。
出演者は、水戸芸術館の専属楽団である水戸室内管弦楽団とATMアンサンブルのメンバーに、ゲストがピアノの児玉桃さん、野平一郎さん、ソプラノの天羽明惠さんで、専属楽団メンバーのいわば顔見世コンサートの面もあります。

今年のテーマはショパンとシューマン。どちらも今年が生誕200年だそうです。その二人の曲から、華やかで明るいものを中心に、様々な楽器と編成で組まれたプログラムで、ニューイヤーコンサートにふさわしい、とても良い演奏会でした。

新作能 花供養 –白洲正子の能– (水戸芸術館ACM劇場)

能とも深い関わりのあった随筆家、白洲正子さんの没後10周年の昨年に初演された新作能の再演。
白洲正子に深く傾倒するという旅の者と、前半は尼、後半は白洲正子の霊とのやり取りを描き、間に正子をよく知る者の語りが入る構成。能に慣れていないので、パンフレットの詞章を参照しながら観た方が良かったか、と少々後悔しました….

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能。生で観たことはありませんが興味はあります。
観たいと思えば能も観れる街なのですね、水戸は。

小沢征爾指揮 水戸室内管弦楽団第78回定期演奏会
(水戸芸術館コンサートホールATM)

小沢さんの指揮は例年1回ですが、今年は4月に続いての2回目。昨年キャンセルがあったせいでしょうか?
曲目は、最初がハイドンの協奏交響曲。オーボエ、ヴァイオリン、ファゴット、チェロという独奏楽器4つとオーケストラの合奏という珍しい編成。2曲目はメンバーであるホルンの名手、ラデク・バボラークさんの独奏で、モーツァルトのホルン協奏曲第3番。最後はモーツァルトの交響曲第39番でした。

期待通り、本当に素晴らしい演奏でした!!

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4歳児がいて共働きだとなかなか聴きにいくことができなく残念です。あらためて、前回の公開ゲネプロに感謝します。ぜひまたやっていただきたいですね。そしていつか本番を聴きにいくことができますように。

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萬狂言水戸公演2009 (水戸芸術館ACM劇場)

人間国宝の野村萬さんと、息子の野村万蔵さんが率いる萬(よろず)狂言による狂言の舞台。萬狂言の水戸公演も、もう10年になります。
初めての人にもわかりやすいように、開場の1時間前から30分間、野村万蔵さんのプレ・パフォーマンス・トークがありました。
演目は、主人に謡を謡わされそうになった太郎冠者が、逃れようとして失敗する「寝音曲(ねおんぎょく)」と、
乱暴者の山伏が、茶屋で大人しい禰宜にからむのを、茶屋の主人が大黒天を持ち出して間に入る「禰宜山伏(ねぎやまぶし)」でした。
狂言特有のゆったりしたリズムと、自然なユーモアが良かったです。子役の大黒天の可愛い所作にも、歓声が上がっていました。
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狂言の公演を10年もやっていることを知らない水戸市民はどれくらいいるのでしょう?知っていても、敷居が高いと思っている方は多そうですね。私もそうかもしれません。センセイのレポートで少しだけ身近に感じられました。もう少しオトナになったら足を運んでみようかしら。

シモムラ先生ファンの皆様、お待たせしました!

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ちょっとお昼にクラシック EXTRA2
オルガニスト・グループ『TRM』の “踊るオルガン” !!
(水戸芸術館コンサートホールATM)

今回は、週末や夜のコンサートに出かけるのが難しい人のための、
「ちょっとお昼にクラシック」シリーズ。
1ドリンク付きで、託児サービスもあります。
この「ちょっとお昼に」シリーズは始まって10年近く。
年一回が、昨年から「EXTRA」としてもう一回開催されています。
毎回、平日の午後に一時間程度、解説もまじえて、親しみやすい構成です。
今回は若手のオルガニスト3人グループによる、パイプオルガンのコンサート。
「踊るオルガン」と題して、舞曲や、踊りたくなるようなリズムの曲のプログラムで、中には
二人のオルガニストが足鍵盤だけで弾くドレミの歌なんていうのもありました。
最後の曲が圧巻で、3人全員で弾く、ベートーヴェンの交響曲第7番(第1、4楽章より)。
「のだめ」で有名になったこの曲、満員のお客さんから大喝采でした。
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オルガニストのお一人の生徒でもある方からお誘いはいただいていたのですが、何せ営業日でしたので、残念ながらお邪魔できませんでした。
なので先生のレポートがいつも以上にうれしいです。
元ダンサーとしては「踊る」と聞いて心が躍らないわけがないですもの。

お久しぶり(と言ってもさっきまで店で談笑してたんですが)、
シモムラセンセイからのレポートが届きました。

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水戸室内管弦楽団第77回定期演奏会
(水戸芸術館コンサートホールATM)

曲目は前半がハイドンで、交響曲 第7番 <昼>と、ラデク・バボラークさん独奏のホルン協奏曲 第2番の2曲。
後半はメンデルスゾーンの弦楽のための交響曲 第10番、シューベルト(ウェーベルン編曲)のドイツ舞曲
、ドヴォルザークのチェコ組曲。
今回は指揮者無しの演奏会。
水戸室内管弦楽団の特徴でもあり、「巨大な室内楽」とも言われています。
指揮者がグイグイと引っ張って行くのとは違って、奏者の方一人一人がお互いの音を聴き合い、呼吸を合わせて一つの音楽を作って行く感じで、とても良かったです。

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水戸芸術館のある暮し20091003
<女優の語る日本文学> 松坂慶子の『天守物語』
(水戸芸術館 ACM劇場)

泉鏡花の幻想的な戯曲「天守物語」の、松坂慶子さんらによる朗読芝居。
田楽の踊りも組み合わせた舞台で、五軒小学校の皆さんが参加。
装置、衣装、小道具、照明等は簡素で、観る人の想像力にまかせる所も、朗読と通じている感じがして、良かったです。
雅楽の楽器や琵琶を使った音楽も素敵でした。

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水戸芸術館

アップするのが大変遅くなりました。おなじみ、センセイによる芸館レポートです。私たちが苗場で遊びほうけている間も、センセイの活動は止まりません。

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高橋悠治の肖像
(水戸芸術館コンサートホールATM)

作曲家・ピアニストの高橋悠治さんの企画・構成・出演による、ご自身の創作の軌跡をたどる演奏会。
1964年の作品から2007年の作品まで、ピアノ、ヴァイオリン、朗読、ギター、パイプオルガン、尺八、うた、などによる曲で、各曲の前に、高橋さんの簡単な解説が付きました。
プログラムの文章にもありましたが、自分の中を過ぎ去って行き、はっきりとした形で記憶に残らないけれど、通り過ぎて行ったことがずっと自分の中に残る、そんな感じがする音楽でした。
美しい音楽、熱のこもった音楽、とはまた違った音楽が聴けた、とても良い演奏会でした。こういう体験が身近に出来るのは、本当に幸せなことだと思っています。
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シモムラセンセイからレポートが届きました。

実はコンサートの前日、水戸室内管弦楽団パーカッションのスエーデン人の方がバンコにいらっしゃいまして、丁度居合わせたよっちゃんにビールを奢ってもらってました(笑)。スエーデンの魚介について突っ込んだ質問をしたはいいけど、英語がよくわからず苦戦してましたね。
それでもいつもの決め台詞。
よ「いやー、バンコ最高っすね!」

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準メルクル指揮 水戸室内管弦楽団第76回定期演奏会
(水戸芸術館コンサートホールATM)

準メルクルさんの指揮は、今回で4回目。

曲目はドビュッシーのピアノ曲「子供の領分」のオーケストラ編曲版、ハイドンのヴァイオリン協奏曲、そしてベートヴェンの交響曲第7番。
どれも良かったけれど、何といってもべ−トーヴェンの7番が圧巻でした。最初から最後までグイグイと引き込まれて、身を乗り出してしまいそうな演奏でした。終った途端、客席から自然にオーッという声があがっていましたね。
また来年も、この時期にメルクルさんの指揮があるそうなので、今から楽しみです。