photo by Yasuko Tadokoro

久しぶりの更新がこの様な内容になってしまって心苦しいのですが大切な事なので最後までお付き合い下さい。

今年の7月末をもって、trattoria blackbirdを閉めることになりました。

僕個人の今後については、来春長女の中学校入学、長男の小学校入学に合わせて妻の実家のある山形県鶴岡市に生活の拠点を移します。そこで妻は家業である農業に携わる予定です。ブラックバードは多少営業形態は変わることになると思いますが、鶴岡市での再開を目指すことになります。

 「実家を継ぐとか継がないとか、古くさい考えかもしれませんが、それを大切に思っている人がいる以上最大限尊重したい」

というのが僕達家族で話し合った結論です。

引越しの話がでた数年前、「店を閉めて他の土地に引っ越す」なんて到底受け入れられなかったのに、3人だった家族が今では5人に増え、考え方は少しずつ変わってきました。昨年の事故で入院している間、妻とたくさん話し合ったりいろいろな事を店の外側から見ることができたのもその一因だろうと思います。
ありがたいことに、料理の仕事は続けられそうだし、子供達の成長をもう少し近くで見守ることも出来そうです。

準備期間も含めて約10年。
しんどい事も沢山ありました。毎日が戦いで、きちんとお金を稼かなければいけない、でも働く面白さや感動を失いたくない、と迷いもがく日々でした。仕事が好き過ぎて思わぬ大怪我もしましたが(大汗)、それでも毎日がワクワクドキドキで、本当に夢のような日々でした。走り抜けた30代に悔いはありません。
そして支えてくれた妻や家族親族をこれからは僕が支える番なのかなと、今はそういう風に思っております。

中学高校時代遊びに来ていただけの、ほとんど身寄りのない水戸で、9年もの長きに渡って店を続けてこれたことに、あらためて感謝したいと思います。ブラックバードを愛してくれたみなさん、本当にありがとうございました。

残り3ヶ月と少し。

下を向くのは嫌だし、これまでの集大成になるよう、全力で営業します。

勝手なお願いになりますが、変わらぬご愛顧よろしくお願いいたします。

trattoria blackbird chef

沼田 健一