「シェフ、やりましょう。出来る限り協力しますよ」

シネマ ブラックバード プロジェクト構想をこのブログで発表した直後、遅めのランチに来てくれたカネハラさんは僕にはっきりとそう言った。読者の方にはおなじみの、異業種交流会「一会倶楽部」主催で水戸プラザホテル企画室長。僕と歳の差20歳以上。普通に考えたら全く相手にされないような方の賛同を得て一気に加速した。とにかく好奇心が人になって二足歩行してるような人で、感覚の鮮度がハンパじゃない。こういう大人がいる。それだけで希望が持てる。


5月31日(月)

おはようございます。
本日より、シネマ ブラックバード vol.1(in 水戸プラザホテル)のチケット発売開始です!店頭でのお取り扱いのみとなります。会場となる水戸プラザホテルでもご購入いただけますので、近いほうでどうぞ。

本日の仕入れは、ムール貝、蛤、桜マス、イワシ、水ダコ、甘エビ、毛蟹、穴子です。
問題:写真の人は、何がしたいのでしょう? 正解は夕方の速報で。

ランチはこちら。


昨日のセンス オブ ワンダーで知り合った某フリーペーパーのスタイリストさんに
「何屋なんですか?」
と聞かれて一瞬返答に困った。

ブラックバードって何屋なんだろう?

「イタリア料理屋」「パスタ屋」「魚介中心のレストラン」「居酒屋」「コーヒー屋」「トラットリア」「バール」「安いワイン屋」「立ち飲み屋」「生ハム屋」「サンドイッチ屋」「リゾット屋」「フグ料理屋」「よく分かんないけど変な客が集まってる店」「よく分かんないけど、なんか文化活動している店」「シネマ ブラックバード プロジェクト主催」「b勉強の会主催」「元D&D料理長の店」「イベントになると臨時休業する店」「店主が音楽好き」「バリスタがオタク」「水戸No.1イケメンバリスタがいる店」「普段は静かなのにブログになるとやたらと熱い店主がいる店」「食材速報」「Twitterで話題」

全部正しくて、全部間違っている。
それを決めるのはあなただし、どう思ってもらっても構わない。

いろいろな人に来てもらいたい。
という想いがあるだけだ。


5月26日(水)

おはようございます。
今日は休市日となっております。
昨日の仕入れ情報をご参照ください。

ランチ黒板をあげるのを忘れてました!

シネマブラックバードプロジェクトについては賛否両論、ライフスタイルも立場も違えば意見も違う。それは当然。
いただいた数々のご意見を参考にしながらも、ブレずにいきたい。

「かつてテアトル西友やリードシネマに通って、今は映画に対する飢えを感じていながらも時間とお金を割いて東京まで観に行くほどではない、良い映画が日常にあったらこの街で暮らすことがもっと楽しくなるのになと思っている人」といっしょに映画を楽しむ場を作りたいと思っているが、そんな人がさてどれくらいいるだろう。
ここにいるよと手を挙げてくださる方、ぜひ7月の自主上映会に来てください。

そうそう、うずさんのブログに、新参者の私たちの知らない、リードシネマ最期の姿が記してあった。

「あんなに映画に愛情を持った顔をしたスタッフを、シネコンで見かけたことは今のところない。」

シネコンを批判したくて始めるわけではないけれど、シネコンに足りないものは確実にあるようだ。


5月24日(月)

おはようございます。雨の一日になりそうです。
雨に負けずに仕入れました、フッコ、水ダコ、岩牡蠣、蛤、ムール貝、ノルウェーサーモン、アイナメ、鰆、カワハギ、太刀魚です。

ランチはこちら。

〈今日のシネマ〉
パリ,テキサス

言わずと知れた名作。いいものは素直にいい。最高にいい。アメリカの荒野にライ・クーダーが沁みる。久しぶりに観たらナスターシャ・キンスキーの美しさにうちのめされました。


一ヶ月くらい前になるだろうか。
家に帰るとデスクに一冊の本が置かれていた。

「私はケンくんと違って文書が上手く書けないから」

そうして書き上げたのが以下の文章。

シネマ ブラックバードプロジェクト発足のきっかけは一本の映画でした。ある日、10年以上前に出会って以来大好きなその作品が、ニュー・ディレクターズ・カット版で劇場公開されていることを知りました。

「バグダッド・カフェ」がスクリーンで観られる!と興奮して近くの劇場を調べると、茨城県ではやっていないことが分かり愕然としました。マニアックで実験的な映画ならいざ知らず、こんな名作が観られないなんて。そして、そんな街にこの先ずっと暮らすなんて・・・。

それまでも、観たいと思った映画が水戸でやっていないということは何度もありました。でも、休みは週に1日、子どももいる。そんな状況で映画一本のために東京まで行くのは現実的ではありません。その度に“仕方ない、DVDで我慢しよう”と諦めました。でもDVDとスクリーンはやはり違います。

日常から切り離されて違う人生を生きているような感覚。目の前に知らなかった世界が広がっていてしばし旅に出たような錯覚。そんな時間が手軽に手に入るのが映画のいいところではないでしょうか。片道2時間かけて得るようなものではないと思うのです。もっと身近に、映画があってほしい。これからずっと暮らしていくこの街に、そういう場があってほしい。でもそんなことを思っていても叶わないことも分かっている。だったら自分で作ったらいいじゃないか。そう思って口に出したら、次の日には店のブログに書かれていました。そしてその次の日には、賛同してくれる人が現れました。

「需要はある。」期待が確信に変わって今に至ります。

水戸およびその周辺には3つのシネコンがあります。ハリウッドと日本のメジャー作品を観るならそれで事足りるでしょう。ここに足りないのは多様性です。地球上にはいろいろな国があって、いろいろな映画が作られているのに、この街ではそれらを観る場所がないのです。多様性をもった映画文化がこの街に根付くように。その前に、シネコンでかからない映画たちに触れる機会がこの街に取り戻されるように。そう願って、シネマブラックバード プロジェクトは産声をあげました。

店の営業にも出て、経理もこなして、映画は問題だらけ、おまけに子育てもして。
映画に関して送られてくるメールは暖かいものばかりじゃない。

情に訴えるのはフェアじゃないかもしれない。
でも自分の考え(=シネマ ブラックバード プロジェクトについて)をきちん表現したいという真摯な気持ちがよく伝わる、なかなかいい文章だと思う。

自主上映会の詳細は近日発表。


Q:数ある料理の中から、なぜイタリア料理を選んだのですか?
A:「仕込みが少なく、下処理だけで料理が作れるから」

いわゆる仕込みには「仕込み」と「下処理」と2種類ある(と自分の中ではカテゴリー分けされている)。
鯵をフィレにするのは下処理。
フィレにした鯵を→塩漬け→酢洗い→オイル漬けにするのは仕込み。
豆鯵を揚げてサオールにするのは仕込み。

あまり自慢できる事ではないかもしれないが、ブラックバードは本当に仕込みが少ない。トマトソースすら仕込んでいない。ミネストローネも直前で一気に仕上げる。その分、仕入れに時間をかけ食材は出来るだけいいものを使う。使ってしまうと「どこかで食べた味」になってしまうから、化学調味料も必要ない。

一人で作れる料理が大前提だから、必然的にこうなった。

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ちょっと迷ったけど、掲載させて下さい。
三重県のNさんからメールをいただきました。

三重県の海辺の町、南伊勢町からお便りします。

ブログの熱心な読者ですが、未だ水戸のお店を訪ねるのはかなわず、いつかの楽しみに、と思っています。
いつかきっとblackbirdへ!と熱い視線を遠くから日々、送っているファンも少なからず、だと思います。

蕎麦屋と風呂屋は近所が一番、だと思っているので、もしも自分が水戸に住んでいて、地元にblackbird があったらな・・・、と想像しています。

そしてわたしの地元にも、自慢があります。それは、映画館の進富座です。
ほんの数年前まで、北勢の都市部四日市市にも、県庁のある津市にも、単館の映画館はありましたが、今は進富座だけであとはシネコンばかりです。
高校生のころから20年も通ってきて、今ほど映画館が地元にあることをありがたいと思うことはありませんでした。

進富座の館主、水野さんと親交の深い、増田さんが店主の四日市のこどもの本専門店メリーゴーランドで、2ヶ月に一度、金曜シネマという上映会も開いています。
それはそれはすばらしい音響ですし、年に6本のラインナップも金曜シネマならではなので、遠征で四日市市まで観に行く地元ファンも多いのです。

blackbirdのブログに映画の2文字を見たとき、もうお知りになってみえるかもしれないけど、わが町自慢の進富座のことと、この金曜シネマの奇跡をお伝えしたくて、お便りしました。映画館の外へ、こんなにすてきな空間と時間が運び出せるなんて、と感動しました。

長文を読んでくださってありがとうございます。
「いつか」はきっと叶う、これはわたしの信条です。
blackbirdへもいつかきっと、おじゃまします。
そして、blackbirdの映画プロジェクトが、いつかきっと実現しますように!!三重の地から応援しています。

店主さん、スタッフのみなさん、どうぞ体をお大事に、休養、よい睡眠をとってください。
さようなら。


群馬県の県庁所在地、前橋に去年できた「シネマまえばし」。
コンセプトを読んで心から共感。
「はなればなれに」を観に行きたい。

この映画館で映画を観ながら
微笑みが自然とこぼれ、そして、涙がひとつぶでも頬を伝うようであるならば
たとえ、月日がどれだけ無慈悲に流れていってしまうものだとしても
そしていま、時代がどれほど荒んでしまっているのだとしても
まだ大丈夫。
希望はあるのです。
(チャールズ・チャップリン;「キッド」1921年)

(中略)

映画を映画館で観るという記憶は、数々の映画館の、そして「街」のそれぞれの人の思い出にいつでもつながっていて欲しいと心から思います。

また、郊外型の映画館だけでは、子どもやお年寄り、障害をもつ人たちや、車を持たない人といった社会的に弱い立場にある人たちの、映画を観る機会を確実に奪ってしまっているのも現実です。

同時に、増え続けるシネコンだけではスクリーン数は増えても上映作品は減り続け、地方における映画を中心とした文化的環境の過疎化と、大都市との文化享受の機会の格差もじわじわと広がってきています。

今ほど、映画館は街を、街は映画館という場所を必要としている時はないのではないでしょうか。


「映画館のつくり方」
を読んでいる。隣の隣、群馬県の〈シネマテークたかさき〉の項で少し涙が出る。
そこには映画に情熱を燃やし、志半ばで死んでいった男の話が書かれていた。
無謀とも言えるその人の行動に僕は感動し、力を分けてもらった気がした。

10年後の水戸に思いを巡らせる。
本当にこのままでいいのだろうか?

ブラックバードも先月末ぐらいから、ぐっと客数が落ち込んでいる。
本当は余計なことを考えている場合じゃない。
でもだ。

今僕が無茶しなくて、どうするんだろう?

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ブログのアクセス数が落ちていない。
ありがたい。
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「人は要求のレベルに応じて成長する」
と呟いている人がいた。
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元同僚で、D&D TOKYOショップ元店長のハシモが京都で店をオープンするそうです。
ブログはこちら
がんばれよ〜!
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お久しぶりのシェフでした〜。


3月24日(水)

本日の仕入れは、アジ、金目鯛、サゴシ、柳タコ、ヤリイカ、ホウボウ、ムール貝、ハマグリ、甘鯛、ブラックタイガーです。

ランチはこちら。
写真(84)

〈今日のcinema〉
名画座ライズ

渋谷のシネマライズにて。
「コーヒー&シガレッツ」
「8人の女たち」
「ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチ」
「トレインスポッティング」
「ブエノスアイレス」
「アメリ」
がスクリーンに帰ってくる。
しかも当日料金800円。
リピーター割引もあり。
あれとあれが観たいなぁ。